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決算の結果、損益勘定で計算された純利益または純損失を資本金勘定へ振り返る処理 決算時に損益勘定という勘定を設けます。そしてこの損益勘定に費用の諸勘定および収益の諸勘定の残高を振り替え記入します。それと同時に、費用の勘定と収益の勘定を締め切ります。損益勘定の貸方には、収益の諸勘定の残高を振り替え記入します。 ◎「勘定の必要性について」に掲載している「取引の8要素」を、確実に理解を深めてください。あやふやだと、なかなか理解しがたところがありますので、何度も復習して「体得」してください。頭で考えるのではなく、体が、勝手に反応するまで理解を深めてください。
【例】 1. 決算の結果、当期純利益が¥40,000であったので資本金勘定に振り替えた。 2. 決算の結果、当期純損失が¥20,000であったので資本金勘定に振り替えた。 3. 決算にあたって下記の勘定残高を損益勘定に振り替えた。 (仕訳)
●参考 1. 損益勘定の借方合計は¥108,000、貸方合計は¥148,000です。この差額の¥40,000は当期利益になりますので、(借方)損益¥40,000(貸方)資本金¥40,000の仕訳をして資本金勘定の貸方に当期利益を振り替えます。この仕訳を行うことによって損益勘定の貸借合計が一致して勘定が締め切られます。また、費用の諸勘定と収益の諸勘定も損益勘定に振り替えられていますので締め切りが行われています。費用・収益の諸勘定は、一会計年度ごとに終結します。 2. この問題では、損益勘定の借方合計が貸方合計よりも¥20,000多い場合の問題です。純損失となるので(借方)資本金¥20,000(貸方)損益¥20,000と仕訳を行います。 3. 決算時には、費用の諸勘定と収益の諸勘定を締め切るためと当期損益の把握のために必ず損益勘定が必要になります。上記の勘定記入例を参考にしてください。 【問題】 次の取引の仕訳をしてください。 解答例 1. 決算にあたって、次の諸勘定の残高を損益勘定に振り替える。 2. 上記損益勘定の残高を資本金勘定に振り替えた。 3. 決算にさいして、当期利益¥180,000と引出金勘定の借方残高¥40,000を、それぞれ資本金勘定へ振り替えた。
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