実務Q&A

預かり社会保険料、源泉所得税の記帳

1.【問】青色専従者や従業員に対して給料を支払う場合、社会保険料や源泉所得税を控除しなければならないそうですが、この場合の記帳はどのようにすればよいのでしょうか。

【答】「給与支給総額」を(借方)、「現金支給総額」を(貸方)欄に記入し、預かり社会保険料と源泉所得税は、「現金の入金」(借方)欄と預り金(負債科目)の貸方に記入します。また、摘要欄には、何か月分のものかを記入しておきます。
市民税を控除して預る場合も、同様です。

【仕訳例1】

(借方) (貸方)
給料

123,456円

現金

123,456円

現金

12,345円

預り金

12,345円

【注】借方と貸方の金額は、必ず一致するように記入してください。

【仕訳例2】

(借方)

(貸方)
給料

123,456円

現金

111,111円

預り金

12,345円

【仕訳例3】

(借方) (貸方)
給料

123,456円

現金

123,456円

現金

10,000円

法定福利費

10,000円

現金

2,345円

預り金

2,345円

【注】実務では,仕訳例3を用いる。社会保険料は,次月に会社負担分(事業主負担分)を含めて納付するため。

 

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