実務Q&A

売掛金、買掛金の端数値引きの処理

【問】売掛金を受け取ったり、または、買掛金を支払ったような場合、端数値引きがよくあります。この処理をどのようにしますか。

【答】売掛金の受け取り時の端数値引きは、売上値引き戻し高勘定の借方へ記入、買掛金の支払い時の端数値引きは、仕入れ値引き戻し高勘定の貸方へ記入します。

【仕訳例(売掛金)
下記の条件設定にて仕訳例を示して説明します。
売掛金\600,130-を小切手で\250,000-、AH会社振出しの約束手形\350,000-を受け取り、端数の\130-は値引きとした。
例1

(借方) (貸方)
当座預金

250,000円

売掛金

600,130円

受取手形

350,000円

売上値引き戻し高

130円

例2
(借方) (貸方)
当座預金

250,000円

売掛金

250,000円

受取手形

350,000円

売掛金

350,000円

売上値引き戻し高

130円

売掛金

130円

【注】実務では、例1のような複合仕訳をせずに、例に2のように単純仕訳を用い、コンピューターで処理するのが一般的です。

【仕訳例(買掛金)
下記の条件設定にて仕訳例を示します。
買掛金\600,130-を当社小切手\250,000-、当社振出しの約束手形\350,000-を先方に支払い、端数\130-は、値引きをしてもらった。
例3
(借方) (貸方)
買掛金

600,130円

当座預金

250,000円

支払手形

350,000円

仕入値引き戻し高

130円

例4
(借方) (貸方)
買掛金

250,000円

当座預金

250,000円

買掛金

350,000円

支払手形

350,000円

買掛金

130円

仕入値引き戻し高

130円

【注】実務では、例4の単純仕訳を用いるのが一般的です。

 

実務Q&A