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固定資産 固定資産の売却 間接法で記帳している固定資産を売却したときは、その取得原価をその固定資産の勘定の貸方に記入します。そして、減価償却累計額を減価償却累計額勘定の借方に記入します。また、帳簿価格と売価の差額は、固定資産売却益勘定または固定資産売却損勘定に記入します。 減価償却額の求め方(定率法)と各年度の期末帳簿価格(期末簿価)の計算 【例】 1. 平成4年4月10日に購入した備品(取得原価¥3,500,000)を平成7年4月5日に売却し、代金¥1,500,000を小切手で受け取り直ちに当座預金とした。 2. トラック(営業用、取得原価¥2,500,000、残存価格¥250,000、耐用年数5年、定額法、間接法で処理)を3年間使用(減価償却費は毎期継続して期末に計上)してきたが、このトラックを¥800,000で売却し、なお、代金は月末に受け取る約束になっている。 (仕訳)
●参考 1. 減価償却費、期末簿価、減価償却累計額 平成6年3月末日・・・・¥2,625,000×0,250=¥656,250(当期償却費) 平成7年3月末日・・・・¥1,968,750×0,250=¥492,187(当期償却費) 減価償却累計額・・・・¥875,000+¥656,250+¥492,187=¥2,023,437 備品を売却したので、備品勘定の貸方に¥3,500,000を記入し、借方は、減価償却累計額勘定に¥2,023,437を記入します。 2. 減価償却費の計算 (¥2,500,000×0,9)÷5=¥450,000 (定額法のよる当期償却費) 売却によってトラック一台減少(車両運搬具)、よって車両運搬具勘定の貸方に減少分の金額¥2,500,000を記入します。借方は、売却したトラックの減価償却累計額¥1,350,000を記入します。売却代金は、月末受領だから未収金勘定の借方に、¥800,000を記入します。固定資産売却損の計算 建設仮勘定 建物や構築物を建設するには、完成まで日数がかかります。この建設中に建設費の一部代金を支払った場合に記入する勘定が、建設仮勘定です。建物が完成して引渡しが行われたら、各勘定に振り替えます。 【例】 1. 大阪建設に営業所の建築を¥7,000,000で請け負ってもらい、代金の一部¥2,000,000を小切手を振出して支払った。 2. 上記の建物が完成したので、請負代金の残額を小切手を振出して支払い、引渡しを受けた。 (仕訳)
●参考 1. 建物の建築を依頼して、建物の完成前に代金を支払った場合は、建設仮勘定の借方に、その金額を記入します。 2. 建物が完成し、引渡しを受けたなら、資産の増加となり建物勘定の借方に記入します。建設仮勘定の記入があれば、貸方にその分を記入して減少(消滅)させます。 【問題】 解答例 次の取引の仕訳をしてください。 1. (B)平成3年3月1日に、上記建物が完成し、代金の残額を小切手を振出して支払い、引渡しを受けた。 (C)平成3年3月31日、決算にあたり、上記の建物について、定率法で減価償却を行い記帳は、間接法で行った。(償却率0,12、減価償却費は月割り計算、決算は年一回) 2. 3. 株式会社第三商店(決算年一回、3月末)は、平成6年4月15日に取得した商用車(取得原価¥2,000,000)を平成8年3月10日に売却し、代金¥300,000を小切手で受け取った。なお、この商用車は、耐用年数5年、定率法(償却率0,369)によって償却し、間接法で記帳している。 4. 決算期末に第四商店に対し、機械を売却し、代わりに同店から新型の機械を買入した。購入代金は、¥2,000,000で旧機械の売却代金¥700,000を差し引いた残額は、来月末に支払うことにした。なお、旧機械の取得原価は、¥1,000,000で、減価償却は当期末まで2年間にわたって定率法(償却率20%)により間接法で行われてきた。 5.
平成10年8月1日に購入した機械を、平成12年7月末日に売却、売却代金¥1,200,000を小切手で受け取り、直ちに当座預金とした。
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