(掲載内容)
(1)個人輸入の一般的な流れ
(2)海外メールオーダー会社の選び方について
(3)カタログの取り寄せ方、読み方
(4)-1メールオーダー会社へのアプローチの方法(例文-1、例文-2)
(4)-2、メールオーダー会社へのアプローチの方法(カタログ注文例文-3)
(4)-3、メールオーダー会社へのアプローチの方法(カタログ催促例文-4)
(5)トラブルを避けるためのチェックポイント
(6)禁輸品、要注意輸入品ではないかどうかを確認
(7)関税の課税価格、関税の計算例ほか
★カタログの入手
自分が出した英文手紙(E-mail)に外国から返事がくる。こんなわくわくすることは自分でやってみないとわからないものです。
★★商品を選ぶ
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商品見積もり依頼
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メールオーダー会社からの返事は、2〜3weeks、E-mailでは、一週間以内に返事があるでしょう。
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(注)
見積もり請求は、トラブルを避けるために必ず実行してください。また、同じ種類の商品で色やデザインを変更する場合も、トラブルを避けるために、再度、見積もり依頼を実行してください。
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見積もり請求の返事受領後に正式なオーダーをしない場合は、その旨を先方に伝えるメールを送ってください。これは、見積もりをしてくださったことに対する礼儀と心得てください。
★★★費用の計算
★★★★送金・発注
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クレジットカードナンバーをオーダーシートに記入、銀行小切手、外国郵便為替作成
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送り状、オーダーフォーム、小切手、郵便為替受領書の送付
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商品が届くまでの時間
By airmail 3〜6weeks
By Seaヨーロッパ7〜8weeks
By
Seaアメリカ
6〜7weeks、By
Fax 3〜4weeks
★★★★★通関
★★★★★★商品の入手
以上が、大まかな個人輸入における商品入手までの経路と時間です。
(2)海外メールオーダー会社の選び方について
外国のメールオーダー会社や業者、デパート、専門店、メーカー等などが発行しているメールオーダー用のカタログを活用して商品を輸入すること――― これが個人輸入の基本型です。
しかし、最近では、インターネット上のウエッブサイトを活用して商品を販売する業者さんが多くなりましたので、カタログを兼ねる働きをしている場合が多々あります。
外国のメールオーダー会社では、カタログを注文されるのだから、商品の注文があるだろうと考えて発送してくれます。ところが、日本の消費者の方で、カタログだけでも手に入れたいと考えている方が多いのも事実です。この辺に、海外のメールオーダー会社と日本の消費者の方との間に、ギャップがることも事実です。
よって最近では、以前カタログを発行していた会社が発行していないケースが多々あることを理解しておいて下さい。
また、カタログがあってはじめて、より良い商品、自分の欲しい商品、思いがけない商品に出会えることがありますが、上記のように、インターネット上のウエッブサイトの写真がそれを兼ねる場合が多くなっています。
信頼できる会社企業のカタログさえ入手できれば、個人輸入は半分成功したものと同然ですが、カタログの代用にITを活用することも一つの方法です。
IT活用の注意点としては、HP上に電話番号、ファックス番号、住所(私書箱POB)、輸送方法(Shipping)、クレームに関する取扱などの項目が掲載されているサイトをお選びください。
次に外国のカタログを利用する上での注意点をいくつかお読みください。
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はじめの第一歩は、自分でカタログを請求することによって個人輸入がはじまる。
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一度カタログを入手したからといって、いつまでもそれを利用しないことです。古いカタログを使って発注すると、在庫切れの場合があります。そしてまた、カタログ自体がファッション性を有しているため、古いカタログでは意味をなさない。たいがいのカタログには有効期限があります。注意をしてください。
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カタログの改訂は、通常一年に二回ないしは四回のペースでなされる場合が多いです。また、クリスマス用などシーズン対応カタログを発行する会社もあるので、可能な限り目的に添った形で最新のカタログを入手することをお勧めします。
一度商品を輸入した会社によっては、自動的にカタログを送ってくれるような会社もあるので、個人輸入を実践していくと、必然的にカタログが集まりやすくなってきます。購入実績ができてくると、バーゲン用のカタログを送ってきてくれたりしますので、このぐらいのレベルまでくると個人輸入の楽しみも倍加してくるでしょう。
(3)カタログの取り寄せ方、読み方
カタログには、総合カタログと専門カタログとがあります。
大きく分けて2種類です。
ひとつは、百貨店やスーパーがそのまま収められたような【総合カタログ】。もうひとつは、ある分野に商品を絞り込んだ【専門カタログ】。
自分の欲しい商品が決まっているなら専門カタログが便利です。反対に欲しい商品が決まっていない場合や新しい商品を見つけたい場合、または、とりあえず個人輸入に挑戦してみたい人には、総合カタログが適しています。
カタログの値段は、一冊あたり$6.00-から$20.00-(送料込み)位です。ページは、約、800ページから1,000ページ、重さ約1〜1,5キロぐらい、掲載商品は、10,000点ぐらい、カタログには$3.00-から$6.00-くらいの割引クーポンがついているものがあり、注文から差し引いてくれるようになっている場合があります。
また、メーカーによっては、無料で配布されているカタログもあります。こちらは、ページ数も少なく、郵送しやすいように構成されたものです。
(4)メールオーダー会社へのアプローチの方法
気に入ったメールオーダー会社があれば、直接海外へ日本からの発注が可能かどうか問い合わせると同時にカタログ代の見積もり送付依頼を行います。 掲載の例文は、電子メールでの、利用にも応用可能です。
下記の例文-1、例文-2を参考にしてください。
例文-1
例文ー2
例文-1及び例文-2の説明
例文-1は、自分のクレジットカード情報を手紙・FAX等で送らずに、日本から発注可能かどうかの問い合わせとカタログ代金の見積もり依頼が中心です。
例文-2は、外国のメールオーダー会社から折り返しカタログを郵送してもらうことを目的とした英文手紙の例です。必ず手紙の控えを必ずとっておくようにします。なぜなら、自分の大事なクレジットカード情報を他人に知らせているからです。
カタログが無料の場合は、例文-1、例文-2のどちらを送付しても、カタログを無料で送ってくださるメールオーダー会社もあります。
次に大事なことですが、先方から返事がこない場合があります。この場合は、あきらめるしかありません。日本へのメールオーダーはしていないと考えてください。
上記例文を利用される場合は、あなたのお名前、住所、日付、E−mail、FAX番号などに変更してご利用ください。
例文−1の大意
日本からメールオーダーでの注文を受け付けてくれるでしょうか。受け付けてくれるのでしたら、カタログの値段(送料及び手数料込み)をご連絡ください。宜しくお願いします。
例文−2の大意
日本からメールオーダーでの注文を受け付けてくれるでしょうか。受け付けてくれるのでしたら、御社の最新のカタログを上記の住所にお送りください。カタログ代が有料でしたら、下記の私のクレジットカードへご請求ください。何分ともに宜しくお願いします。
♪カタログを注文します。
ここでは、例文-1を送付後、見積もり書が送られてきた場合に『カタログ注文』する場合の例文です。
例文-3
例文-3の説明
メールオーダー会社から見積もりが送られてきたら、相当金額を外貨で送金します。
送金方法は、現代では国際クレジットカードが主な方法です。
カタログ代程度なら($6〜$20位)、郵便局の外国為替送金、また、相当額の国際返信切手券を送付する方法もありますが、ほとんど利用しません。
例文−3の大意
99年5月24日付け貴社見積もりレターに基づいて、カタログを注文します。
ハッピーカタログ一冊(航空便にて)
代金は、下記の私のクレジットカードへ請求してください。宜しくお願いします。
♪カタログの到着が遅れている場合には、督促します。
手紙を出してから3〜4週間でカタログが到着するはずですが、いくら待っても届きそうにない場合には、次の要領で督促します。
カタログを請求した時の手紙のコピー(英語で、手紙の上部にThis
is a confirmation.と朱書きしてください。二重発注を避けるためです。)
国際クレジットカード以外で送金した場合には、送金したことを裏付けるために受領書のコピーを同封して手紙を出すのが賢い方法です。
例文-4
♪カタログの更新時期、例えば、秋冬物から春夏物にカタログが更新する時期は新しいカタログが印刷できるまで、待たされる時があります。こんな時は、古いカタログを入手するよりは、遅れても新しいカタログを受け取ったほうが良いでしょう。
例文−4の大意
6月9日に貴社カタログを注文しました。一月以上経過しますが、まだ何も受け取っていません。
カタログ代の支払いは、既に、6月17日にクレジットカードにて支払済みです。事情を調査の上、ご連絡ください。何分ともに宜しくお願いします。
♪トラブルを避けるためのチェックポイント
個人輸入は遠隔地からの買い物です。待ちに待ったメールオーダー会社からの返事がきても、カタログの有効期限切れや品切れの通知でははじめからやり直しになります。また、届いた商品がカタログの写真とイメージが違ったり、ずれてしまうことがあります。このような不愉快なトラブルを避け、自分の欲しい商品を安全かつ確実に手に入れるためには、オーダーフォームの記入要領をよく読むことが必要です。商品の発注にあたって十分な配慮をすれば、まず、トラブルに巻き込まれることはないでしょう。少なくとも、以下に記載した点に十分配慮して、商品を選んでください。
トラブル対処、個人輸入Q&Aのページも参考にしてください。
♪カタログの有効期限について
1.
メールオーダーカタログは定期的に更新されるから、商品選択と発注にあたっては、最新版を用いること。旧版を用いると、商品の品切れや商品番号の変更のため、無駄な労力を費やすだけでなく、注文を受け付けてくれないことになります。
2.
有効期限内でも、商品によっては在庫切れの場合があります。見積もり請求によって、在庫の有無を確かめたほうが安全です。
1.
衣料品の場合は特にそうですが、サイズの表示は、国により、カタログより、異なる場合があります。カタログのサイズチャートは記載されていれば、それを利用するほうが無難です。
2.
欧米の商品は、日本人と体格の違いから、表示サイズのS、M、Lは日本のものより一回り大き目です。注文の時は、十分な配慮をしてください。
それでもサイズに不安がある場合、身長、胸囲、ウエストなど必要な数字を測ってメモを同封すると良いでしょう。
♪色について考慮する
1.
カタログに印刷されている商品の色は、印刷技術や照明の関係もあって、実際の商品と微妙に異なっていることがあります。この点も予め留意しておいて下さい。色については多少の違いは、我慢する気持ちを持ってください。
メールオーダー会社の多くは、カタログの写真の色と実物の色の違いについて、カタログの中で免責事項を表示しています。商品が到着してから色が気に入らないといっても、クレームは原則的に受け付けないのが普通です。注文に際しては、十分に注意をしてください。
♪禁輸品、要注意輸入品ではないかどうかを確認する
関税の課税価格、関税の計算例ほか
関税は、そもそも国の財源確保を前提にしていたと考えられますが、今日では、日本国内の産業保護の役割をするようになりました。関税率の高い商品は、競争力がないため、輸入品から守ろうというものです。最近では自由化、市場開放等により、関税率は年々引き下げられてきています。
日本に輸入するすべての商品(貨物)に、原則として関税、消費税が課税されます。ですから、個人輸入においても、税金はついてまわります。商品によって関税率も異なり、同じ商品でも材料や編み方によって違いがあります。また、商品によって、無税のものもあります。
輸入する全ての物に課税される関税も、個人輸入では、課税価格が1万円以下なら免税という制度があります。また、課税価格が10万円以下なら、一般税率より低い簡易税率が適用されます。どちらの場合も、小額貨物の通関の迅速化を諮ったものです。
♪関税の課税価格1万円以下でも免税されないもの
パンティストッキング、タイツ、衣類(メリヤス編み、クロセ編み、)水着、革製品、皮製の履物、があります。
関税の支払いに関しては、ほとんど商品到着時に通知されます。国際宅急便で配達される場合、宅配業者の方で、通関手続きの代行、関税の立替払いをしていますから、直接、配達人の方に支払うか、銀行振込等によって支払うのが一般的です。
郵便の場合も同じですが、関税と消費税の合計額が1万円を超える際には、国際郵便物課税通知書が郵送されてきますので、郵便局で支払いをします。
外国から到着した郵便物の関税手続きのお知らせは、小包内容が確認できないような場合に郵送されてきます。税関の外郵出張所で関税を支払います。 一度支払った関税は違約品{(オーダーしたものと違った商品(物)}以外は戻りません。違約品としても、@原則として6カ月以内に申し出る、A違約品であることを証明する ことが要求されますので、大変です。頼んだものと違っていないかは、その場で確認することが大事です。もちろん、サイズ、色、が合わないという理由では、関税は返却されません。また、返品先の国でかかる関税も負担しなければならない場合もありえますので、返品時には、注意してください。
嫌な思いをしないためには、税関の相談官のいる相談窓口で、相談されることをお勧めします。
【注】インフォーメーション、公的機関のページの記載も参考にしてください。
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